
スケーリングやルートプレイングでは手の施しようがないほど進行してしまった歯周病を治療する際には、歯周外科の出番です。
歯周病の治療としての歯周外科手術には「歯周ポケット掻爬術」「新付着術」「歯肉剥離掻爬術」「歯肉切除術」という4つの方法があります。
1つ目の「歯周ポケット掻爬術」は、局部麻酔を施した後、先端がカギ状に曲がった棒状の器具である「スケーラー」を用い、歯周ポケットの内部にある炎症組織や歯石を取り除く施術です。
これにより、通常のスケーリングやルートプレイングでは取り除くことのできない炎症組織や歯石に手が届くほか、歯周ポケットの広がりを防ぐことも可能になります。
2つ目の「新付着術」は、別名を「ENAP」といい「歯周ポケット掻爬術」の次のステップとして行なわれる手術です。
この施術では、局部麻酔を施してから「メス」で歯周ポケットの内壁を切除し、その後再び歯周ポケットを縫い合わせます。
そうすることにより、歯周ポケットが消去され、歯と歯肉とがぴったりと密着するという、本来の健康な歯周組織の状態に戻すことができるというわけです。
3つ目の「歯肉剥離掻爬術」は、局部麻酔を施してから、歯周病にかかっている患部を歯周ポケットに沿って切除し、さらに歯根・歯槽骨から歯肉を剥がすというものです。
この「歯肉剥離掻爬術」を実行することによって、今まで見えなかった歯根部分が露わになり、歯周病が進行していることによって手の施しようがなかったスケーリングやルートプレイングが可能になるというわけです。
スケーリングやルートプレイングが終わった後、歯肉は再び縫い合わされ、元の状態に戻されます。
7~10日程度で傷口が塞がり、歯周ポケットもなくなります。
最後の「歯肉切除術」は、歯肉が歯の表面に覆い被さるほどひどく歯周病が悪化してしまったケースに適用される手術で、局部麻酔を施してから、歯に被さっている歯肉を慎重に剥がしていくというものです。
数週間程度で歯と歯肉は正常なバランスを取り戻し、美しい歯列がよみがえります。
この「歯肉切除術」は、歯周病の治療としてはもちろん、審美歯科の分野でも積極的に取り扱われている手術の1つです。
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